不動産売却の相談先はどうする?各専門家の役割についても解説

不動産売却

比嘉 康太

筆者 比嘉 康太

不動産キャリア4年

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不動産売却の相談先はどうする?各専門家の役割についても解説

不動産の売却を検討し始めたものの、専門的な手続きが多くて一体誰に相談すればよいかわからず、お困りではありませんか。
いざ家や土地を手放すとなると、適正な価格査定から複雑な権利関係の整理まで幅広い知識が必要となるため、一人で悩みを抱え込んでいると手続きが滞ってしまうリスクがありますよね。
本記事では、売却をスムーズに進めるために知っておきたい「不動産会社」「不動産鑑定士」「司法書士」という、状況に応じた3つの適切な相談先について解説します。
大切な不動産の売却を失敗なく進め、ご自身にとってもっとも納得のいく結果を出したいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

不動産会社への相談

不動産会社への相談

不動産の売却を検討する際、最初の相談先には主に不動産会社が挙げられます。
まずは、不動産会社による査定や、売却方法について解説します。

失敗しない査定の流れ

査定を依頼する際は、所在地や面積、築年数などから概算価格を出す机上査定を受けるのが一般的です。
机上査定は、周辺の成約事例や市場動向をもとに短期間で結果が出るため、検討初期の相場確認に役立ちます。
そして、売却の意思が固まったら、担当者が室内の状態や日当たり、設備、周辺環境を確認する訪問査定へ進みましょう。
訪問査定では、権利関係や法令上の制限も調べるため、現実的な売り出し価格を決める材料が得られます。
複数社へ依頼する場合は、査定額の高さだけで選ばず、価格の根拠まで確認することが大切です。
査定額は成約を保証しないため、担当者の説明力や販売方針も含めて比較すると安心です。

主な売却方法と選び方

不動産の主な売却方法は、不動産会社が買主を探す仲介と、物件を直接購入する買取の2つです。
仲介は、幅広い購入希望者へ情報を届けられるため、相場に近い価格を目指して売却したい方に適しています。
ただし、成約まで3か月~半年ほどかかることもあり、内覧対応や予定調整が必要になるでしょう。
また、媒介契約は一般媒介・専任媒介・専属専任媒介に分かれ、依頼できる会社数や報告頻度が異なります。
一方で、買取は広告や内覧を省き、早ければ数日から1週間ほどで手続きを進められる点が魅力です。
価格は、仲介相場の6割から8割程度になりやすいため、売却時期と金額のどちらを優先するかで選びましょう。

活用方法とその注意点

売却以外には、物件を所有したまま家賃収入を得る賃貸化や、修繕後に売り出す方法があります。
賃貸化は将来再び利用できる可能性を残しながら、毎月の収入を見込める点が魅力です。
ただし、修繕費や固定資産税、管理費がかかるほか、空室や家賃滞納への備えも欠かせません。
また、入居者がいる状態で売ると買主が投資家に限られやすく、自己居住用より価格が低くなる場合もあります。
リフォームは室内の印象を整えられますが、工事費を売却価格へ確実に上乗せできるとは限らないでしょう。
不具合の補修を中心に必要な工事を見極め、現況売却との収支を不動産会社に確認することが大切です。

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正確な価値を知るなら不動産鑑定士へ相談

正確な価値を知るなら不動産鑑定士へ相談

前章では、不動産会社の役割について述べましたが、客観的で正確な価値を知りたい場合もありますよね。
ここでは、不動産鑑定士による正確な価値の算定について解説します。

査定と鑑定の違い

不動産会社の査定は、取引事例や市場動向をもとに、売却活動で使う売り出し価格を提案するものです。
多くは無料で依頼できますが、営業活動の一環であり、公的な証明力や法的な拘束力はありません。
一方で、不動産鑑定は、国家資格を持つ不動産鑑定士が法律や鑑定評価基準に沿って適正な時価を判定します。
さらに、物件の状態だけでなく、収益性や法令上の条件も分析し、公的な提出資料となる不動産鑑定評価書にまとめる点が特徴です。
一般的な売却では、不動産会社の査定で足りる場合が多いでしょう。
ただし、親族間売買や遺産分割、裁判など客観的な根拠が必要な場面では、鑑定を検討すると安心です。

鑑定の依頼手順と費用

鑑定を依頼する際は、まず売却や税務申告などの利用目的を伝え、見積もりを確認して契約を結びます。
続いて、登記事項証明書や公図、固定資産評価証明書など、土地と権利関係がわかる資料を準備しましょう。
鑑定士は現地や役所で調査し、原価法・取引事例比較法・収益還元法を物件に応じて使い分けます。
そして、再調達費用や類似取引、将来得られる収益などを踏まえ、適正な価値を判断する仕組みです。
費用は、一戸建てやマンションで20万円~35万円程度となり、複雑な案件ほど高くなる傾向があります。
納品には2週間~4週間ほどかかるため、売却日や申告期限から逆算して早めに相談すると良いでしょう。

鑑定結果の活用事例集

鑑定結果は、不整形地や狭小地など、一般的な物件との比較だけでは価値を判断しにくい場合に役立ちます。
鑑定士が、利用方法や周辺環境を詳しく分析するため、特殊な条件を反映した価格の根拠が明確になるでしょう。
そのため、隣地所有者や専門事業者へ売却するときも、評価書を示せば価格の理由を説明しやすくなります。
また、個人から自身の法人へ売る同族間売買では、客観的な時価を示す資料として税務面でも有効です。
相続の代償分割でも、1人が不動産を取得してほかの相続人へ現金を支払う際の基準にできます。
ただし、目的や提出先で必要な評価内容は異なるため、依頼時に用途を明確に伝えることが大切です。

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司法書士への権利相談

司法書士への権利相談

ここまで、売却方法や価値の算定を解説しましたが、安全な取引に向けた権利関係の整理もおさえておきましょう。
最後に、司法書士に依頼すべき登記手続きや相談について解説します。

売却時の主な登記手続

不動産を売却するときは、権利の内容を示す登記記録を整えたうえで、買主へ確実に名義を移す必要があります。
所有権移転登記は、代金の決済と同時に所有権を売主から買主へ移し、買主の権利を公に示す手続きです。
売主は登記識別情報または権利証のほか、印鑑証明書や固定資産評価証明書などを準備します。
また、住宅ローンの抵当権が残る場合は、売却代金で完済し、金融機関の書類を使って抹消登記をおこないましょう。
住所や氏名が登記記録と異なるときは、現在の住民票などに合わせる変更登記も必要です。
書類の不足は決済の遅れにつながるため、司法書士へ早めに確認しておくと良いでしょう。

権利関係の整理と事例

相続した不動産が故人名義のままでは売却できないため、遺産分割を整え、相続登記を終える必要があります。
相続登記は、2024年4月1日から義務化されており、戸籍や遺産分割協議書を早めにそろえることが大切です。
また、共有不動産の全体を売却するには、夫婦や兄弟など共有者全員の同意が欠かせません。
古い抵当権が残り債権者と連絡できない場合は、供託や裁判所の手続きで整理することがあります。
共有者が行方不明なら不在者財産管理人、意思能力が不十分なら成年後見制度の利用を検討しましょう。
権利関係が複雑なほど時間を要するため、売却前から司法書士へ相談しておくと安心です。

依頼費用と適切な時期

司法書士へ支払う費用は、国に納める登録免許税と、書類作成や申請代理に対する報酬で構成されます。
抵当権抹消の報酬は、不動産1件につき1万5,000円~2万円程度、住所変更は1万円~2万円程度が目安です。
一方で、相続登記の報酬は一般的な事案で7万円~15万円程度となり、別途登録免許税もかかります。
売買による所有権移転登記の費用は買主が負担し、売主は抵当権抹消や住所変更の費用を用意するのが一般的です。
通常は売買契約後から決済日までに依頼し、司法書士が本人確認や必要書類を確認します。
ただし、相続や共有などの問題がある場合は、売却を決めた段階で早めに相談すると安心でしょう。

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まとめ

不動産売却では、まず不動産会社に机上査定や訪問査定を依頼し、仲介や買取から目的に合う方法を選ぶことが大切です。
親族間売買や遺産分割などで客観的な不動産価値の証明が必要な場合は、不動産鑑定士に鑑定を依頼します。
権利関係を整理し安全に取引するため、所有権移転や抵当権抹消などの登記は司法書士に任せると安心です。

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